ヴィーズバーデン（1997年生、母レインボーミノリ）

ヴィーズバーデン（1997年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカツラギエース（当時17歳）と交配したレインボーミノリが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は石原牧場。戦績は、中央平地37戦5勝2着4回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、石原幸男から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、佐藤伝二によって766.5万円で落札された。

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

3月5日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3月12日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月4日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた3戦目は、3歳戦の’00ベストステッキ特別（1）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた4戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたデルマアベンヌ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナイキアイビスをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月10日、中1週で迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では出色の末脚を発揮し、3着を確保した。

7月15日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた11戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、勝ったテンジンマツリに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月26日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ネオマックイーンに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月28日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーセントモサンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた17戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコバノキャンティを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月24日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上900万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月18日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

4月22日、中4週で迎えた22戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

7月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉永護騎手（9戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下のえりも特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（10戦2勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着を確保した。

8月26日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（11戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマストビーエンゼルをハナ差振り切って3勝目を手に入れた。

10月14日、中3週で迎えた27戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の赤富士賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

11月10日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉永護騎手（13戦3勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオートバクシンオーに2馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

5歳（2002年）

1月19日、中6週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（14戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のホーリーブラウンをクビ差振り切って5勝目をつかんだ。

2月16日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（15戦4勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた34戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

5月12日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（16戦4勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた36戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

8月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた37戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた38戦目は、3歳以上1600万下の涼秋ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

6歳（2003年）

8月6日、約11か月の休養明けで迎えた39戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた40戦目は、ハンデ戦の’03トワイライトカップ（大井ダート1390m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた41戦目は、ハンデ戦の神無月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。