グラスムーン（2000年生、母ツキノレディー）

グラスムーン（2000年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名（芝）＋月」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時7歳）と交配したツキノレディーが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タツヤファーム。戦績は、中央平地28戦1勝、地方9戦1勝。主な勝ち鞍は2002年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

保田一隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

10月6日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

10月13日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタケテツプレアリーを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月2日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下の百日草特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた5戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3歳（2003年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

4月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた9戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこけもも賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（7戦1勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

11月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

4歳（2004年）

1月5日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（8戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（9戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

5歳（2005年）

1月10日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（10戦1勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた15戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（11戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた17戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

6月5日、中6週で迎えた18戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月3日、中3週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた20戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

8月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

9月17日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（12戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（13戦1勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月25日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6歳（2006年）

6月25日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（14戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月15日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（15戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（16戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月14日、中8週で迎えた29戦目は、明神繁正騎手を鞍上に迎えて、神無月特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた30戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、錦秋特別（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた31戦目は、のぼる四半世紀特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は明神繁正騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた32戦目は、一般A B（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で明神繁正騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月16日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、師走特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で明神繁正騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7歳（2007年）

1月2日、中1週で迎えた34戦目は、初夢特別（高知ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で明神繁正騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月3日、中4週で迎えた35戦目は、ふんばる高知競馬特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で明神繁正騎手（5戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた36戦目は、一般B2（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で明神繁正騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るバードクンを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

3月3日、中1週で迎えた37戦目は、ひな祭り特別（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で明神繁正騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。