クリノマジン（2019年生、母トリンカファイブ）

クリノマジン（2019年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+魔神、魔力を持った強い神」。毛色は鹿毛。種牡馬のビッグアーサー（当時8歳）と交配したトリンカファイブが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高昭牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、栗本守によって972万円で落札された。

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月18日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

10月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

12月19日、中8週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた3戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたスカイトレイル決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（2022年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

1月15日、連闘で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月17日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山稔樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスーリールダンジュに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月12日、中7週で迎えた7戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシゲルカチョウに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月17日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの戸畑特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のドナウエレンを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

9月3日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小沢大仁騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセルフィーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月24日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小沢大仁騎手（3戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

11月19日、中7週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小沢大仁騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月28日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの2022ファイナルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

4歳（2023年）

1月29日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの巌流島ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は小沢大仁騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたスンリ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（6戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヨシノイースターをクビ差振り切って制した。

5月7日、中6週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

7月16日、中9週で迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

8月20日、中4週で迎えた18戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

10月8日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

12月16日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2024年）

1月13日、中3週で迎えた21戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、6着を確保した。

4月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。