ハセグットワン（1985年生、母ハセマサル）

ハセグットワン（1985年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアスワン（当時6歳）と交配したハセマサルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）小倉牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着2回、地方8戦0勝。主な勝ち鞍は1990年の鹿島特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

佐藤勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月6日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたバトルウィンキッス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったファンタスチックに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた7戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウイーンデュークをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月21日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の柏崎特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゲイリーナイトを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

9月17日、中1週で迎えた10戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

4歳（1989年）

2月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

8月20日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上400万下の村上特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンアイリスを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて休養明け初戦を制した。

9月3日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

9月23日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の葛飾特別（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた18戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月18日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月2日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

5歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた22戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

3月4日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の常陸特別（中山芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の総武特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月25日、連闘で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のインターセレクトをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月14日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で坂本勝美騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた28戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（10戦2勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた29戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

8月12日、中4週で迎えた30戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

10月7日、中7週で迎えた31戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩戸孝樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

12月1日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の中山競馬場スタンド完成記念（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は横田雅博騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

6歳（1991年）

5月17日、約5か月半の休養明けで迎えた34戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、かがり火特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた35戦目は、木曽川特別（笠松ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた36戦目は、乗鞍特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた37戦目は、近藤二郎騎手を鞍上に迎えて、一般A2 B1（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた38戦目は、葉月特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で近藤二郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月15日、中4週で迎えた39戦目は、樋口富男騎手を鞍上に迎えて、秋分特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた40戦目は、イチイの木特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた41戦目は、菊花短距離特別（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。