フラワーコロネット（1993年生、母ダイナラセーヌ）

フラワーコロネット（1993年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時6歳）と交配したダイナラセーヌが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は土井牧場。戦績は、中央平地15戦5勝。主な勝ち鞍は1998年のTUF杯(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

9月10日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は472kg。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のモンタアスカをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4歳（1997年）

1月12日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤直人騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

4月6日、中6週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤直人騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のゴッドブレスユーを3/4馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

4月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で伊藤直人騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のモリトオカタに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

8月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のポップスをクビ差振り切って4勝目をゲットした。

5歳（1998年）

3月15日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（8戦3勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤直人騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤直人騎手（10戦3勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月4日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のダンツサイレンスに1馬身1/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

8月2日、中3週で迎えた15戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。