ペアン（2011年生、母トウカイユウユウ）

ペアン（2011年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「鉗子名。手術の道具」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハイアーゲーム（当時10歳）と交配したトウカイユウユウが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）二風谷ファーム。戦績は、中央平地11戦2勝2着2回。2014年の青竜ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、北島牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、上野直樹によって346.5万円で落札された。

菅原泰夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

9月29日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月20日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月3日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のタマモマズルカに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、アジアエクスプレスに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

12月22日、中3週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

3歳（2014年）

5月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のリッカルドを半馬身振り切って休養明け初戦を物にした。

5月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4歳（2015年）

6月27日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の日野特別（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた10戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコパノチャーリーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中1週で迎えた11戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。