トーセンセレニティ（2003年生、母ジョウノカオルコ）

トーセンセレニティ（2003年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋晴朗、沈着」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したジョウノカオルコが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地17戦1勝2着1回、中央障害7戦1勝2着1回。2008年の秋陽ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で2着に入った他、2009年の中山新春ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

13歳のとき、エスティファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、FakeStarによって76.68万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月22日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したウエスタンビーナスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2006年）

4月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月20日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカゲランに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2007年）

1月20日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月18日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

7月8日、中7週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月5日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

11月10日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

5歳（2008年）

5月4日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月5日、中8週で迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月9日、中4週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宗像徹騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宗像徹騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のジュラナスリングに3/4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宗像徹騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルブツシルヴァーから1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2009年）

1月5日、中5週で迎えた23戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で宗像徹騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

2月7日、中4週で迎えた24戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で宗像徹騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。6着に敗れた。