オギブルービーナス（1993年生、母オギトゥインクル）

オギブルービーナス（1993年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のスーパークリーク（当時8歳）と交配したオギトゥインクルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

18歳のとき、武栄子から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

菅谷禎高厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

12月2日、デビュー戦は菅谷正巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

12月10日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

3歳（1996年）

3月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、細江純子騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で細江純子騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナリタマイスターに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4月21日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で細江純子騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で細江純子騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月11日、連闘で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で細江純子騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた9戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6月15日、連闘で迎えた10戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊地昇吾騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジョーヤマトをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

7月14日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊地昇吾騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月27日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊地昇吾騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

8月31日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菅谷正巳騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着を確保した。

10月6日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（6戦0勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（7戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（8戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

4歳（1997年）

3月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（9戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のエプソムランを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

3月16日、中1週で迎えた21戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（10戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。