シンコウバーブ（1991年生、母バーブスボールド）

シンコウバーブ（1991年3月25日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時20歳）と交配したバーブスボールドが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着2回、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は1996年の桂川ステークス。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

3月20日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は494kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビートライバルを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

4月24日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

5月15日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

4歳（1995年）

7月1日、約13か月半の休養明けで迎えた5戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサンマルタンシチーに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

11月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の芦ノ湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゲイリーロイヤルに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（1996年）

3月16日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月19日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したセントパレーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアンプラグドをハナ差振り切って4勝目をつかんだ。

10月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、D.ホランド騎手を鞍上に迎えて、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月9日、中1週で迎えた14戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロングシコウテイに1馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

12月1日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、’96ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

6歳（1997年）

1月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

1月26日、連闘で迎えた18戦目は、白嶺ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、タヤスバッカスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

2月9日、中1週で迎えた19戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

8月19日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、佐々木竹見騎手を鞍上に迎えて、TVK盃（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7歳（1998年）

2月20日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’98ベイサイドカップ（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた23戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’98メトロポリタンカップ（大井ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた24戦目は、郷間隆騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’98スプリングカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のケンタウルス賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で郷間隆騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。