ダイイチクルス（1988年生、母イツトー）

ダイイチクルス（1988年4月28日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時14歳）と交配したイツトーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着1回、中央障害3戦1勝。主な勝ち鞍は1993年のかもめ島特別(900万下)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は426kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

3歳（1991年）

1月13日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

7月6日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

7月21日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

8月10日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマーベラスロードを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

4歳（1992年）

1月6日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で千田輝彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では全く伸びず15着に敗れた。

7月5日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラリッサを差し切れず、1馬身差の2着となった。

7月19日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンヨウヒカルに7馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミックミックに約14馬身の大差をつけて制した。

5歳（1993年）

4月3日、約6か月半の休み明けで迎えた13戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（8戦3勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月24日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で千田輝彦騎手（9戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で千田輝彦騎手（10戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で千田輝彦騎手（11戦3勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で千田輝彦騎手（12戦3勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月10日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で千田輝彦騎手（13戦3勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい6着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた19戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

8月29日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（14戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアロートゥスズカに1馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

9月12日、中1週で迎えた21戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（15戦4勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

6歳（1994年）

7月3日、約10か月の休養明けで迎えた22戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月7日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のエーピーソングに2馬身半の差をつけて5勝目を獲得した。

9月3日、中3週で迎えた24戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村卓士騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。