トーアカゼノオー（1997年生、母トーアシュプール）

トーアカゼノオー（1997年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラチトセオー（当時7歳）と交配したトーアシュプールが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡豊浦町、生産者は（有）トーア牧場。戦績は、中央平地36戦6勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の朱鷺ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

成島英春厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

2月26日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

3月18日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦のゴールデンシリーズ第2戦（新潟(地)ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のニフティハートに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月6日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の塩屋埼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

10月1日、中3週で迎えた10戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小野川湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメガキセキに5馬身の差をつけて優勝

10月22日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたキングシアトル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月19日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月2日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の南総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフジミパルテノンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月16日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のケイアイタンゴをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

4歳（2001年）

1月20日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

3月18日、中7週で迎えた16戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたジョンカラノテガミ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月29日、中8週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦2勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた20戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた21戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2002年）

3月23日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（11戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（12戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（13戦2勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

6月15日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（14戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のエミネントピークスに3馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

6月30日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（15戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

8月3日、中4週で迎えた27戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のチェックザラックに2馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

10月6日、中5週で迎えた29戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（16戦3勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

6歳（2003年）

5月25日、約6か月半の休養明けで迎えた32戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた33戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（17戦3勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた36戦目は、3歳以上1600万下の朱鷺ステークス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のトゥルーサーパスに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月13日、中3週で迎えた37戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。