トサノアサカゼ（1984年生、母トサツバメ）

トサノアサカゼ（1984年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のカツトツプエース（当時6歳）と交配したトサツバメが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地10戦2勝2着3回。1987年の白百合ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着を確保した。

3歳（1987年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月21日、中5週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたタイマグナムオパス決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月8日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、カツラノトップオーに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月21日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメジロハリアーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた8戦目は、岩元市三騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリーンレーガンに6馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

6月13日、中4週で迎えた9戦目は、3歳ハンデ戦でオープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、シルクマリアに3/4馬身交わされて2着となった。

7月5日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。