クロユリジョウ（2002年生、母プリンセスジョー）

クロユリジョウ（2002年6月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「黒百合＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサニーブライアン（当時8歳）と交配したプリンセスジョーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は藤田泰蔵。戦績は、中央平地31戦3勝。主な勝ち鞍は2005年の清滝特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月25日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり5着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

10月2日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

10月17日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のクロウキャニオンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月7日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

3歳（2005年）

1月22日、中6週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3月27日、中8週で迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた9戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1200m 小雨/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、最後はコスモラヴアゲインと並んで3着同着となった。

5月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月29日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッドビームシチーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月12日、中1週で迎えた13戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

9月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のシンメイセレリティに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月13日、中2週で迎えた17戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

4歳（2006年）

2月19日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

4月22日、中6週で迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

4月30日、連闘で迎えた21戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

5歳（2007年）

1月6日、約8か月半の休み明けで迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

2月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた27戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

4月22日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

6歳（2008年）

9月27日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた29戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

12月14日、中8週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。