ミッドタウン（1999年生、母Soie de Rose）

ミッドタウン（1999年3月9日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時13歳）と交配したSoie de Roseが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦6勝2着1回。2005年のニューイヤーステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2003年の東風ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,500万円（11万×500口）で一口馬主が募集された。

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月16日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は540kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゲットゴールシータに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月14日、中3週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山藤賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハスラーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

6月1日、中6週で迎えた3戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は力尽きて16着に敗れた。

11月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の水郷特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のシンボリスナイパーに2馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

4歳（2003年）

2月23日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のエルカミーノをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月23日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でバテることなく粘り続けて、最後は2着のトレジャーに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月18日、中7週で迎えた7戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた9戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5歳（2004年）

1月17日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

2月1日、中1週で迎えた11戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でD.バルジュー騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

5月9日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月18日、中9週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた14戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月27日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、T.ジャルネ騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた16戦目は、2004ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったエリモピクシーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアサクサデンエンを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

1月30日、中1週で迎えた18戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月3日、中8週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

7月31日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

9月11日、中5週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた21戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。