スルーレート（2002年生、母スルーオール）

スルーレート（2002年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最大応答速度を表す指標」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したスルーオールが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦2勝2着4回、地方1戦0勝。2005年のフラワーカップ(牝G3)で2着に入った他、2005年のクイーン賞(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月31日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のストームタイガーに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、4着に終わった。

3歳（2005年）

1月10日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったシンメイレグルスにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のアポロベルーガに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、シーザリオに交わされて2馬身半差の2着となった。

10月16日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（7戦2勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、カネトシディザイアにクビ差交わされて2着となった。

12月15日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2006年）

1月9日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（9戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

3月12日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

7月1日、中9週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

7月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シュフルールに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

8月6日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（13戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に敗れた。

12月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

5歳（2007年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（14戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

6月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島市制施行100周年記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（15戦2勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

7月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（16戦2勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来のガッツでどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着を確保した。

9月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌センテニアル（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（17戦2勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。