オーバースペック（2014年生、母オーミチェリッシュ）

オーバースペック（2014年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「過剰性能」。毛色は青鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時17歳）と交配したオーミチェリッシュが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はミルファーム。2016年の新潟2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

南田美知雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

6月19日、デビュー戦は岩部純二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線に入ると、前で粘るマロンタキシードを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月28日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したヴゼットジョリーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩部純二騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

3歳（2017年）

11月5日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩部純二騎手（4戦1勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

12月2日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

4歳（2018年）

1月28日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩部純二騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

3月11日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩部純二騎手（8戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

5月19日、中4週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（9戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。最後は、勝ったホウオウスクラムから1馬身半差の2着となった。

9月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の雷光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（10戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月27日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の飛翔特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。18着に敗れた。

5歳（2019年）

5月26日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（11戦1勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2020年）

3月21日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

2020年5月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。