オヤユビヒメ（1986年生、母イチトクミノル）

オヤユビヒメ（1986年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のピツトボーイ（当時5歳）と交配したイチトクミノルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は三宅正弘。戦績は、中央平地15戦1勝2着3回。1988年のアラブ3歳特別(アラ系3歳オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内田繁三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

6月19日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のハリケンスターに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月30日、中5週で迎えた2戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳300万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた3戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/不良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したニホエースを差し切れず、2馬身差の2着となった。

9月25日、中4週で迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったニホエースに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月16日、中2週で迎えた5戦目は、アラ系3歳300万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（3戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず3着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた7戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島信行騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、2着となった。

12月10日、中1週で迎えた8戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳300万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1989年）

3月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた9戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下のアラブ特別（中京ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4歳（1990年）

1月15日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた10戦目は、アラ系4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

2月4日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、アラ系4歳以上400万下（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた12戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月25日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山本康二騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。