デグラーティア（2006年生、母デフィニット）

デグラーティア（2006年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「神の恩寵によって（ラテン語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したデフィニットが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業（株）那須野牧場。戦績は、中央平地9戦4勝。2008年の小倉2歳ステークス(G3)に勝利した他、2008年のフェニックス賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、恵比寿興業那須野牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノーザンファームによって840万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月5日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエーシンワンダーズに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月9日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイセノスバルを豪脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

9月7日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコウエイハートに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月14日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦3勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

3歳（2009年）

3月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

4歳（2010年）

7月10日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1600万下のジュライステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦3勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

7月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスカイノダンに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

8月15日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。