カズタンジャー（2021年生、母ダウンタウンブギ）

カズタンジャー（2021年2月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+植物名から」。毛色は栗毛。種牡馬のドレフォン（当時8歳）と交配したダウンタウンブギが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はクラウン日高牧場。2025年のマーキュリーカップ(Jpn3)に勝利した他、2025年の白山大賞典(Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、クラウンから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、雅苑興業によって2,530万円で落札された。

新谷功一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月23日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー福島（福島芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

10月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

10月28日、中2週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

3歳（2024年）

1月6日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、L.L.モリス騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

1月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でL.L.モリス騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3月16日、中5週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカゼノランナーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月15日、中9週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のアドマイヤエイジアに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月25日、中9週で迎えた11戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアスクデビューモアに1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

9月29日、中4週で迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月16日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの近江特別（京都ダート1900m 小雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったメイプルタピットに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中3週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの香取特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4歳（2025年）

3月23日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの弥富特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月11日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラスの日吉特別（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のタイセイアディクトに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月25日、中1週で迎えた17戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のヤマニンエンディマに5馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

6月21日、中3週で迎えた18戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したクールミラボーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月21日、中3週で迎えた19戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラウンプライドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

9月30日、中9週で迎えた20戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。