イイデシンゲン（2005年生、母ミラーズミガ）

イイデシンゲン（2005年6月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋武田信玄より」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時20歳）と交配したミラーズミガが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は扶桑牧場。戦績は、中央平地16戦1勝。主な勝ち鞍は2007年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、クドウファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、日野恵美子から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月10日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。馬体重は492kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスズカクリエートに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着を確保した。

3歳（2008年）

1月12日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

5月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

6月21日、中4週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4歳（2009年）

4月12日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

4月26日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

6月21日、中7週で迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

7月26日、中4週で迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、5着に入り込んだ。

8月8日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。