ツジユートピアン（1990年生、母ソールズベリー）

Tsuji Utopian

1990.03.27

ツジユートピアン（1990年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーリユート（当時12歳）と交配したソールズベリーが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）習志野牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回、中央障害1戦0勝2着1回。1993年のきさらぎ賞(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月6日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったドージマムテキにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のアグネスショウリを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

1月31日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のテイエムハリケーンに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

12月18日、中5週で迎えた12戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4歳（1994年）

1月6日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた14戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったユニコンファーストから3/4馬身差の2着に敗北した。

11月5日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では鋭い脚を使えず18着に敗れた。