ナムラビジン（2010年生、母ナムラキャサリン）

ナムラビジン（2010年6月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋美人」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチリシャール（当時7歳）と交配したナムラキャサリンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤和明。戦績は、中央平地14戦1勝2着1回、地方7戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月4日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したサルバドールハクイにハナ差届かず2着となった。

12月16日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（2013年）

2月10日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアポロレジーナに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月9日、中3週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

11月30日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

4歳（2014年）

3月2日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた8戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

5月24日、中7週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月21日、約7か月の休養明けで迎えた10戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

5歳（2015年）

1月24日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5月9日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月14日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

8月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーケーザルに7馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月31日、中0週で迎えた16戦目は、打ち水賞（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーキーパーに約15馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月10日、中0週で迎えた17戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田祥雄騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた18戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、金シャチけいばNAGOYAジョッキーカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月8日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、アキアカネ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山田祥雄騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では弾けるように疾駆したが、エアマデレーンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月22日、中1週で迎えた20戦目は、ヒマラヤ杉賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったフィリグラーナを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月5日、中1週で迎えた21戦目は、本宮新橋賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田祥雄騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロワサーブルにクビ差交わされて2着に甘んじた。