タニノカリス（1997年生、母タニノクリスタル）

タニノカリス（1997年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のジェネラス（当時9歳）と交配したタニノクリスタルが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2002年の多治見特別(500万下)。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

8月5日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1700m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

8月12日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず最後はクールグリークと並んで7着同着となった。

9月16日、中4週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビワカズエリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月30日、中1週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた5戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月28日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のピサノサンデーをハナ差振り切って雨中の激闘を制した。

4歳（2001年）

1月8日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、パパラに交わされて1馬身差の2着となった。

3月11日、中2週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月16日、中7週で迎えた14戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた15戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の舞子特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月5日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5歳（2002年）

1月6日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

1月19日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したパープルタローを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月9日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の鳥栖特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したキコウシを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月10日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、アイアンリアリティに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

3月23日、中1週で迎えた26戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の多治見特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のロンリーウルフをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。