エリモラフィーネ（2005年生、母エリモロマンス）

エリモラフィーネ（2005年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋上品な（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時13歳）と交配したエリモロマンスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地20戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

7歳のとき、エクセルマネジメントから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、アポロサラブレッドクラブによって378万円で落札された。

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月15日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったナンヨーヒルトップに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月29日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月9日、中9週で迎えた3戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

3歳（2008年）

3月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月11日、中8週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた5戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

7月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

8月30日、中5週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

9月7日、連闘で迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアグネスシャインに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月27日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

11月29日、中8週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場なく13着に終わった。

4歳（2009年）

4月25日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルカーロを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

6月6日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

8月29日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

9月5日、連闘で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

9月27日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（5戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。