シゲルエスペレ（2005年生、母アインヒロイン）

シゲルエスペレ（2005年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋希望する（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時12歳）と交配したアインヒロインが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）平成ファーム。戦績は、中央平地32戦3勝2着1回。2008年の忘れな草賞(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、平成ファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、森中蕃によって630万円で落札された。

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

7月29日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

9月1日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

9月23日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月6日、中1週で迎えた4戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた5戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた6戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、スリーラスカルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のレッドアゲートに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3歳（2008年）

1月20日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

2月16日、中3週で迎えた10戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた12戦目は、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月13日、中1週で迎えた13戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、4着に入った。

5月11日、中3週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。17頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

12月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（6戦1勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

4歳（2009年）

1月11日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は船曳文士騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

1月17日、連闘で迎えた19戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた21戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

2月28日、連闘で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のキャッスルトンに1馬身の差をつけて制した。

3月22日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフィッツロイをアタマ差振り切って雨下の大激戦を制した。

4月25日、中4週で迎えた24戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 小雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5月24日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（3戦2勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

6月21日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

6月27日、連闘で迎えた27戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月11日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた29戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に終わった。

8月9日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5歳（2010年）

1月30日、約5か月の休養明けで迎えた32戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。