ビーオブザバン（2003年生、母シーズアン）

ビーオブザバン（2003年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「号砲の音（Ｂａｎｇ）の先頭の文字」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングズベスト（当時6歳）と交配したシーズアンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の美作特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって6,510万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月11日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

10月9日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウジーゲンに3/4馬身届かず2着となった。

3歳（2006年）

2月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のアラマサスナイパーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のテューダーローズをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

5月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

4歳（2007年）

4月15日、約11か月半の休養明けで迎えた9戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

7月8日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンツサクラに2馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月17日、中7週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のアドマイヤジュピタをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

12月23日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい16着に終わった。

5歳（2008年）

1月12日、中2週で迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

3月1日、中6週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて15着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

6月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

7月12日、中4週で迎えた19戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

11月24日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の2008ゴールデンスパートロフィー（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

6歳（2009年）

2月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。