ヴァルドルチャ（2021年生、母ドメニカ）

Val d'Orcia

2021.03.07

ヴァルドルチャ（2021年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアの世界遺産名」。毛色は栗毛。種牡馬のスワーヴリチャード（当時7歳）と交配したドメニカが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻 牧場。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

8月27日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったドゥレイクパセージに詰め切れず、3馬身差の2着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったサトノオラシオンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月22日、中4週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた4戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ブライトマンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2024年）

2月25日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り 小雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のタッチアンドムーブに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月16日、中2週で迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

6月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

7月20日、中5週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの北辰特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、クォーツァイトに半馬身交わされて2着となった。

8月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラスのニセコ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシャンデルナゴルに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。