アドバンスウェイ（2006年生、母シアトルフェアー）

アドバンスウェイ（2006年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名（前進する）＋道」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時6歳）と交配したシアトルフェアーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地41戦7勝2着5回、中央障害1戦0勝。2013年のすばるステークス(オープン)に勝利した他、2009年のトパーズステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、中村雅明から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、クレアールによって1,312.5万円で落札された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月6日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエジソンを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月29日、中5週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリスペクトキャットにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2009年）

2月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた7戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のコウヨウサンデーをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月16日、中7週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

8月9日、中7週で迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のシャルルマーニュに4馬身の差をつけて3勝目をマークした。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、3歳重賞のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

10月25日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のサクラロミオに2馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

11月21日、中3週で迎えた13戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、シルクメビウスに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

12月26日、中4週で迎えた14戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

4歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

10月10日、約8か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤシャトル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月7日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

5歳（2011年）

1月5日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のキタノアラワシに3馬身の差をつけて制した。

4月2日、中9週で迎えた21戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

11月13日、約6か月半の休養明けで迎えた23戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた25戦目は、C.オドノヒュー騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったヒラボクワイルドにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6歳（2012年）

1月14日、中3週で迎えた26戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた27戦目は、すばるステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

3月31日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

7月8日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したエーシンモアオバーに3/4馬身届かず2着となった。

7月28日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた31戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマルカフリートをアタマ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月23日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

7歳（2013年）

1月6日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

2月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のアドマイヤロイヤルに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月9日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

6月23日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

8月18日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

9月14日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた38戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

12月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた39戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

8歳（2014年）

1月11日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた40戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた41戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

5月18日、約3か月半の休養明けで迎えた42戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。競走中止となった。