ワレハウミノコ（2020年生、母キャンディネバダ）

ワレハウミノコ（2020年3月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「我は海の子(童謡の歌詞)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したキャンディネバダが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、谷掛龍夫によって3,850万円で落札された。

武英智厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月16日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたルモンドブリエ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアームブランシュに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月18日、中5週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2023年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイドカイゼリンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月4日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦1勝）。17頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

7月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で富田暁騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で富田暁騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシャドウエリスに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

9月3日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で富田暁騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月4日、中8週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月19日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの近江特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

4歳（2024年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝2400m 外回り小雨/重）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を使えず3着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（7戦2勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月13日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

7月28日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた18戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。