ヴァガボンド（2018年生、母カプリースレディー）

ヴァガボンド（2018年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「風来坊」。毛色は栗毛。種牡馬のディスクリートキャット（当時15歳）と交配したカプリースレディーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は杵臼斉藤牧場。2024年の令月ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2023年の藤森ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、杵臼斉藤牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、カナヤマホールディングスによって2,106万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月26日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタガノネクステージに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3歳（2021年）

2月21日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウォーターパフィンに約10馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

3月28日、中4週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。

6月26日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のトーセンアランに4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

10月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

4歳（2022年）

7月31日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のサウスジェラートに3馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

10月2日、中8週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

11月5日、中4週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

5歳（2023年）

1月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの伊賀ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

3月25日、中7週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウラカワノキセキに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月6日、中5週で迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、越後ステークス（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

7月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田望来騎手（6戦3勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。14着に敗れた。

10月7日、中9週で迎えた16戦目は、藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（7戦3勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

11月12日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（8戦3勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

6歳（2024年）

2月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの令月ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、クロジシジョーに3/4馬身交わされて2着となった。

2月18日、中1週で迎えた19戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

4月20日、中8週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。