キクノハヤテ（2002年生、母マーブルテースト）

キクノハヤテ（2002年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋疾風。素早い動きを」。毛色は鹿毛。種牡馬のダミスター（当時20歳）と交配したマーブルテーストが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石川上牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着2回、中央障害3戦0勝、地方16戦5勝2着3回。2005年の菊水賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三石川上牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

田中範雄厩舎（西脇）へ入厩。

2歳（2004年）

10月14日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストトライ（園田ダート820m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリトルウーマンを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

11月3日、中2週で迎えた2戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、2歳F2（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマノクインビーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中1週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のセカンドトライ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた4戦目は、米田幸治騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のセカンドトライ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキングジャスティスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

12月30日、中1週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は北野真弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

3歳（2005年）

1月13日、中1週で迎えた6戦目は、3歳T1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北野真弘騎手（2戦1勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したドリームザファラオを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳T1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は米田幸治騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒカルアスリートにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3月20日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5月5日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、3歳T1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビッキーファーストに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

5月18日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた12戦目は、3歳T1（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は米田幸治騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のダッチアイリスをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

7月14日、中7週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で米田幸治騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた14戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

9月4日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた17戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、白菊特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るキクノエンブレムを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

11月20日、中3週で迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた19戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

4歳（2006年）

2月12日、中8週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

7月23日、約5か月半の休み明けで迎えた21戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったホーマンブラヴォーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月16日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったテイエムハーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた25戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた26戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた27戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラッシックベルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて順当に勝利した。

5歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月17日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウォーターダッシュを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

3月11日、中2週で迎えた32戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

5月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月1日、約3か月の休養明けで迎えた34戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月28日、中4週で迎えた36戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6歳（2008年）

12月24日、約14か月の休み明けで迎えた37戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、武田尾温泉マルキ旅館特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

7歳（2009年）

1月2日、連闘で迎えた38戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のNew Year スプリントカップ（園田ダート1230m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた39戦目は、おゝ浜のポン酢特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた40戦目は、豊岡市「城崎温泉」特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で板野央騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた41戦目は、小野市白雲谷温泉「ゆぴか」特別（園田ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で板野央騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。