フィデル（2019年生、母ラッキートゥビーミー）

フィデル（2019年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「忠実な(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時18歳）と交配したラッキートゥビーミーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の京都2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2022年の若葉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、エフレーシングによって2億900万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月4日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダノンピーカブーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2022年）

3月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月18日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るフローレスクイーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

7月10日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

11月20日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの再度山特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るセグレドスペリオルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

12月4日、中1週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

4歳（2023年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

5月28日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

11月26日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

5歳（2024年）

1月14日、中6週で迎えた12戦目は、L.L.モリス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月3日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。