フェアリーワンド（1996年生、母スイートミネルバ）

フェアリーワンド（1996年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時17歳）と交配したスイートミネルバが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）市川牧場。戦績は、中央平地13戦0勝2着1回、地方2戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1999年の名古屋チャレンジカップアップル賞。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,000万円（40万×50口）で一口馬主が募集された。

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月19日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は420kg。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

11月22日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、野崎孝仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3歳（1999年）

1月10日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップザボン賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったウグイスジョウから3/4馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったメジロオーキッドに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月4日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップアップル賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマイダイをクビ差制して待望の初白星を挙げた。

3月27日、中2週で迎えた11戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1400m 曇/重）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた13戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

7月10日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。