フークエンジェル（2020年生、母ビーユアエンジェル）

フークエンジェル（2020年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディスクリートキャット（当時17歳）と交配したビーユアエンジェルが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヤスナカファーム。2023年の桜花賞(牝Jpn3)で3着に入った他、2023年の日高賞(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

米谷康秀厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2022年）

8月24日、デビュー戦は篠谷葵騎手を鞍上に据えて、2歳戦のハイビスカスデビュー（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は435kg。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、ゴーストバスターに交わされて1馬身半差の2着に敗れた。

9月26日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で篠谷葵騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のガッツでしぶとく粘り込んで、最後は2着のジーガーアイアンに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月25日、中3週で迎えた3戦目は、新原周馬騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシーサイドアイドル特別（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた4戦目は、2歳S2のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は篠谷葵騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

12月20日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳戦のヤマノリアル・メモリアル（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で篠谷葵騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したポーチュラカにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2023年）

1月12日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのURAWAなでしこオープン（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で篠谷葵騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアトカラツイテクルを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

2月7日、中3週で迎えた7戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の船橋フューチュリティマイル（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったエピファニーボーイにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

3月22日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月16日、中3週で迎えた9戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳M1の日高賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

6月14日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

10月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は篠谷葵騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で篠谷葵騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月19日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定戦のクイーンズオーディション（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で篠谷葵騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったグレースルビーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4歳（2024年）

2月7日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で篠谷葵騎手（8戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定戦のレジーナディンヴェルノ賞（高知ダート1900m 曇/不良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で篠谷葵騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた17戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの若草賞土古記念（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

4月24日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、レンゲソウ特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。