サラス（2015年生、母ララア）

サラス（2015年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「慰め」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時7歳）と交配したララアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地8戦3勝2着1回。2019年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月26日、デビュー戦は吉原寛人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は506kg。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

12月10日、中1週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスヴァルナを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2018年）

1月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

6月3日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の城崎特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のブリラーレに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を制した。

6月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したアテンフェスタを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に敗れた。

10月14日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウカミシマを豪脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

12月9日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月13日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（5戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

5月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（6戦2勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月9日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で松若風馬騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドランディーニをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5歳（2020年）

5月10日、約11か月の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松若風馬騎手（8戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

6月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で松若風馬騎手（9戦3勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

8月16日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松若風馬騎手（10戦3勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

10月24日、中4週で迎えた17戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 雨/重）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

2020年10月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。