ハッピーリクエスト（1997年生、母エイプリルソネット）

ハッピーリクエスト（1997年6月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したエイプリルソネットが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦6勝2着4回。2002年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

3月25日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したタイサンダーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイツクオーに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

4歳（2001年）

1月21日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月18日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

4月22日、中8週で迎えた7戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下の本宮特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したマヤノアブソルートにアタマ差届かず2着となった。

5月27日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で梶晃啓騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月15日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキングカーネギーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

8月11日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のローレルプリンセスに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

9月9日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアラタマインディに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月27日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダークウィザードをアタマ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

5歳（2002年）

3月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたセイコーサンデー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月13日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（9戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったアサカディフィートに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月8日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦5勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（11戦5勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

11月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月1日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はショコットと並んで1着同着となった。

12月14日、中1週で迎えた21戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2003年）

1月6日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（12戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

1月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアメジストステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。