オオキニ（2019年生、母ポポチャン）

オオキニ（2019年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ありがとう(関西弁)」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時16歳）と交配したポポチャンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はハクツ牧場。2024年の清秋ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ハクツ牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,210万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、岡浩二によって660万円で落札された。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月26日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

3歳（2022年）

2月26日、中8週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月17日、中3週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6月4日、中6週で迎えた8戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた9戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月6日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトーセンシエロに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月19日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2023年）

2月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセルケトをハナ差振り切って2勝目をつかんだ。

2月26日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラスの八代特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

4月16日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月10日、中7週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの松前特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北海ハンデキャップ（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

8月6日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスのHTB賞（札幌芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（8戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

12月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの甲東特別（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2024年）

1月14日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

5月12日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝2910m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったスマイルスルーから2馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアメリカンピースに4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、清秋ジャンプステークス（中山障害芝3210m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったスマイルスルーから6馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中6週で迎えた28戦目は、京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に敗れた。