シンクヴェトリル（2009年生、母State Cup）

シンクヴェトリル（2009年2月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「アイスランドの国立公園名」。毛色は鹿毛。種牡馬のMaster Command（当時7歳）と交配したState Cupが5歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

12月18日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は546kg。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3歳（2012年）

1月21日、中4週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のチアフルウェルカムに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月26日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

10月28日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

12月2日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、スリータイタンに交わされて3馬身半差の2着となった。

12月9日、連闘で迎えた7戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（2013年）

1月26日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サウンドビガレスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月2日、連闘で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のクオリティタイムに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月6日、約8か月の休み明けで迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウシャインに1馬身半の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

11月3日、中3週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

5歳（2014年）

5月4日、約6か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

7月27日、中7週で迎えた14戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

6歳（2015年）

7月26日、約12か月の休み明けで迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた16戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

7歳（2016年）

1月23日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京ダート1900m 小雪/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

4月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。11着に終わった。