カシノテンリュウ（1993年生、母トモリユウシンゲキ）

カシノテンリュウ（1993年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンウルフ（当時14歳）と交配したトモリユウシンゲキが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は釘田義教。戦績は、中央平地8戦2勝、地方1戦0勝。1995年のひまわり賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

7月15日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のワカサレディに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月26日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月3日、連闘で迎えた3戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

3歳（1996年）

7月13日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた4戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた6戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の霧島賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシノリュウジンを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

8月31日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦の博多ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

4歳（1997年）

8月15日、約11か月半の休養明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、霧島賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた9戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。