グレイスフルワード（2012年生、母タニノハイクレア）

グレイスフルワード（2012年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優美な言葉」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時11歳）と交配したタニノハイクレアが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地16戦1勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2014年の2歳新馬(牝)。

経歴

デビュー前

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月14日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は424kg。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダンシングに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月15日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

3歳（2015年）

2月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

3月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

7月18日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の帯広特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

11月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

11月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

4歳（2016年）

1月24日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の蒲郡特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の大牟田特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

2月27日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の合馬特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では末脚に勢いがなく18着に終わった。

4月23日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

7月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

10月3日、中9週で迎えた16戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、シリウス賞（盛岡芝1700m 雨/不良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

11月20日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の土湯温泉特別（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。