タイキエリザベス（1995年生、母ファーストブラッシュ）

タイキエリザベス（1995年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のドクターデヴィアス（当時6歳）と交配したファーストブラッシュが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2000年の英彦山特別(500万下)。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額3,200万円（32万×100口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

7月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったシルキーマニッシュにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月15日、中2週で迎えた2戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月23日、連闘で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月26日、中4週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のチョウカイスピードを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5歳（2000年）

6月18日、約21か月の休養明けで迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

7月15日、中3週で迎えた6戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

7月22日、連闘で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフェリシタルに1馬身3/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

8月27日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

9月2日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。