ポッドベイダー（2022年生、母ヴェルメンティーノ）

ポッドベイダー（2022年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時9歳）と交配したヴェルメンティーノが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2025年のラジオ日本賞(オープン)に勝利した他、2025年のマーガレットステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小川眞査雄によって4,950万円で落札された。

上原佑紀厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

6月22日、デビュー戦は佐々木大輔騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたカルプスペルシュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月20日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニシノクードクールに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木大輔騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

11月10日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のヴァージルに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月14日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアメリカンステージに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2025年）

2月23日、中9週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアメリカンビキニを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

5月31日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で荻野極騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

8月10日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

9月14日、中4週で迎えた9戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は荻野極騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョーローリットを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目を挙げた。