メイショウアツヒメ（2006年生、母ナイスレイズ）

メイショウアツヒメ（2006年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天璋院篤姫より」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時12歳）と交配したナイスレイズが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日の出牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の夙川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったクイーンアリュールにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

11月9日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のナムララピスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月30日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

12月20日、中2週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のダブルウェッジに1馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

3歳（2009年）

3月21日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

8月30日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のホットフレイバーに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

11月1日、中6週で迎えた10戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

11月14日、中1週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた11戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

4歳（2010年）

8月15日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、ステイドリームに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月29日、中1週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2011年）

1月23日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

5月15日、中9週で迎えた18戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

6歳（2012年）

4月1日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。