アドラータ（2015年生、母アドアード）

アドラータ（2015年1月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最愛の、愛しい（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時7歳）と交配したアドアードが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地5戦1勝。主な勝ち鞍は2019年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

3月17日、デビュー戦は小崎綾也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のアスタービーナスをハナ差振り切って初白星を挙げた。

7月15日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

11月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

4歳（2019年）

3月24日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のアオイプリンセスに1馬身1/4の差をつけて久々の一戦をモノにした。

5月19日、中7週で迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、レッドランディーニに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

6月9日、中2週で迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

8月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの能勢特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5歳（2020年）

6月13日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

8月9日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ターキッシュパレスに半馬身交わされて2着となった。

2020年8月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。