シベリアンバード（2004年生、母Daunserly）

シベリアンバード（2004年4月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋鳥」。毛色は鹿毛。種牡馬のStormy Atlantic（当時10歳）と交配したDaunserlyが21歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回。2007年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴崎勇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月19日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったデスコベルタにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月29日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のプロミスフェアーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月26日、中3週で迎えた5戦目は、2歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

3歳（2007年）

3月3日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルランページに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

5月6日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

6月16日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の福島市制施行100周年記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（8戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

4歳（2008年）

12月20日、約18か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のセイコースペシャルに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

5歳（2009年）

1月24日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハードランナーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月22日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。