メーデイア（2008年生、母ウィッチフルシンキング）

メーデイア（2008年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に登場する王女」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時13歳）と交配したウィッチフルシンキングが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地13戦4勝2着3回、地方6戦6勝。2013年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)に勝利した他、2013年のレディスプレリュード(牝Jpn2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

4月10日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず16着に敗れた。

8月27日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレッドデセーオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたペパーミントラヴ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2012年）

2月26日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のツヨイキモチに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5月19日、中9週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたゴールデングローブ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のコウエイチャンスに8馬身の差をつけて順当に勝利した。

12月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のツルマルスピリットに2馬身の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

5歳（2013年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、タカオノボルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアクティビューティに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月3日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のレッドクラウディアに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

5月12日、中5週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り17着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサマリーズを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

10月3日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（7戦5勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のアクティビューティに1馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手にした。

11月4日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（8戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアクティビューティに3馬身の差をつけて3連勝で初のG1タイトルを奪取した。

12月1日、中3週で迎えた18戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（9戦7勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

6歳（2014年）

1月22日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（10戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイルドフラッパーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて連覇達成