サーストンコラルド（2011年生、母シークレットコサージュ）

サーストンコラルド（2011年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したシークレットコサージュが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤沢牧場。2018年の東京ハイジャンプ(JG2)に勝利した他、2018年の東京ジャンプステークス(JG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、エバグリーンセールスコンサインメントから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、斉藤宣勝によって1,680万円で落札された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月2日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月12日、中9週で迎えた2戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったロッカバラードに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月6日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルケットリーを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

8月10日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4歳（2015年）

1月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月7日、中1週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

4月5日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマローブルーに半馬身届かず2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマンインザムーンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。

6月7日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたショウナンバッハ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月14日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

11月22日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた14戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

5歳（2016年）

3月21日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のブレイクザポケットに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月10日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月14日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず最後はサトノフェラーリと並んで7着同着となった。

5月22日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

7月30日、中9週で迎えた19戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

10月2日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

6歳（2017年）

1月22日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月12日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

5月28日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた28戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた29戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

9月30日、約3か月の休み明けで迎えた30戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったアツコから2馬身半差の2着となった。

10月22日、中2週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったリミットブレイクから2馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、中3週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2018年）

4月7日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のメイクアップに約12馬身の大差をつけて休養明けの一戦を物にした。

4月28日、中2週で迎えた34戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月23日、中7週で迎えた35戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルフィエスタに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月14日、約4か月の休み明けで迎えた36戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で北沢伸也騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のヨカグラに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。