ゴールデンハインド（2020年生、母オレゴンレディ）

ゴールデンハインド（2020年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『黄金の雌鹿』という名のイングランド王国の帆船。父名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のゴールドシップ（当時11歳）と交配したオレゴンレディが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はビッグレッドファーム。2023年のフローラステークス(牝G2)に勝利した他、2023年のフラワーカップ(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月3日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のトクシーカイザーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月1日、中9週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、シーウィザードにクビ差交わされて2着となった。

10月22日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

3歳（2023年）

2月26日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったエミューにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月18日、中2週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

4月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のソーダズリングに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を手に入れた。

5月21日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

4歳（2024年）

1月6日、約7か月半の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。