ダイイチリカー（1990年生、母ダイナフェアリー）

ダイイチリカー（1990年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時11歳）と交配したダイナフェアリーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の鳥羽特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月7日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルテンリュウに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3歳（1993年）

1月6日、中5週で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の黒竹賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサクラポイントオーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月20日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月31日、中6週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月27日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったフェイヴァーワンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエリザベスドリームに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

4歳（1994年）

1月16日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したドラゴンルーブルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月26日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦の伊良湖ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

4月16日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦のなにわステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

9月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の豊中特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた17戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のシャイニンレーサーをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

12月25日、中3週で迎えた19戦目は、’94フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

5歳（1995年）

1月21日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。