エレアシチー（2001年生、母タイミングシチー）

エレアシチー（2001年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イタリア南部の都市名＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時6歳）と交配したタイミングシチーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は井本文雄。戦績は、中央平地34戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

9月13日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

3歳（2004年）

1月18日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

2月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

4月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のグラスイーグルに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月8日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村田一誠騎手（5戦1勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で村田一誠騎手（6戦1勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセイングレンドに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4歳（2005年）

2月20日、約8か月半の休養明けで迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

5月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は村田一誠騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

6月4日、中2週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（8戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7月30日、中3週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、5着に入り込んだ。

8月27日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（9戦1勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイニーモデルを3/4馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

10月8日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

5歳（2006年）

1月29日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3月18日、中6週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したマイネピュールにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月7日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の加治川特別（新潟芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（11戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

7月9日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（12戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したレフィナーダにアタマ差届かず2着となった。

8月6日、中3週で迎えた22戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチェリームーンに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月19日、中1週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマツリダゴッホを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月9日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

6歳（2007年）

1月6日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

6月10日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。17頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月30日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

7月28日、中3週で迎えた30戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

8月12日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

10月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた32戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた34戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず14着に終わった。